| 自己 紹介 |
最近、私は怒ってばかりいる。その対象はというと、そう、それは4歳になる息子。普段はとても優しいよい子なのに、この一ヶ月ほど、一日に何回となく「いけだ宏陸(ひろむ)」から「いやだ宏陸」くんに変身するのだ。まず、朝、「手を洗わない」に始まり、「歯を磨かない」「お片付けしない」…。手を洗わせるだけのために「おりこうね」「できるかな」、ほめたり、なだめたり。そしてそれでもだめとなると、初めはやさしく諭すように、次に厳しく、最後には怒鳴ってしまうこともしばしば。 人に迷惑をかけたり、危険なことでなければ、いちいちそう目くじらを立てて怒るほどのことはないのかもしれない。ちゃんとした生活習慣を身につけさせたいとの思いでやっているつもりだけれど、でも本当は、ただ私の生活のペースに合わさせたいだけなのかもしれない。早くこれとこれをしてくれないと、お買い物にもいけないご飯の後片付けもいつまでも出来ない。早く、早く、早くしなさい、と彼を急き立てているだけなのかもしれない。 そこへもってきて1歳の娘、これがまた私の足元にまとわりついて離れない。かと思うと、引き出しの中身を全部出し、しまっておいたはずのお茶の缶をひっくり返し、掃除機を取りに行っている間に、椅子の上に乗り、「あっ、危ない」とその瞬間、やっぱり落ちて大泣き。そして私の顔はムンクの叫び、「助けてー」。で、うちの中は散らかり放題、あっという間に一日が過ぎてゆく。小さい子供がいても、いつも家の中がきちんと整理整頓されていて、お料理にも手をかけ、その上自分の時間を上手に作って、お洒落もして、趣味を楽しんでいるような人の話を聞くと、とても羨ましく、また自分が情けなく思えてくる。 これが今の私の生活。でも愚痴を言っているようでも、実はとても幸せ。怒られて、閉じ込められた部屋から泣きながら「おかーさーん、おかーさーん」と呼び続ける息子の声は、あまりにいとおしく、なぜか私を甘く優しい気分にさせ、ついほろりとして抱きしめてしまう。私にハグされた後、もうけろっとして子犬のように楽しそうに遊んでいる様子は、とても可愛い。「Jelloおいしいねえ。おかあさん作ってくれてありがとう」なんて言って私をメロメロにする彼のことを、必ず一日一回は「もう本当に可愛いんだから」とつぶやいている私がいる。1歳の娘の子猫のようなあどけなさも、ぽかぽかとした春のたんぽぽのように私の心を和ませ、そして、いたずらっ子のそのキラキラした目には、いつも笑顔にさせられる。 結果、子育ては大変だけれど楽しい!と言う事になる。しかし、この子育ても一人でしているわけではない。うちの主人は、我が家のスポック博士と呼ばれるほどで、私が見落としてしまうような子供のちょっとした変化をも感じ取り、子供たちのことを本当によく見てくれる。こういう主人と一緒の子育てだからこそ、楽しい!と言えるのだと思う。 しかし、こんな私も子育てをする中で、どうしようもなく落ち込んだ時があった。2人目の子供が生まれてしばらくした頃、「上の子と十分に遊んであげられない」「下の子にゆっくり接してあげられない」「3歳になった息子のおむつがなかなか取れない」と悩んでいるところに、追い討ちをかけるように「大変でも、もっと子供のために頑張るべきだ」、「子供が出しているトイレに行きたいというサインを、あなたは見逃している」と言われたのだ。親切なアドバイスのつもりだったのかもしれない。しかしその時の私には、ただ私を非難する言葉としかとれず、とても傷つき、自分がこわれてしまいそうな気すらした。 そんな時に来た白百合会、午後はお茶を飲みながら歓談を、ということで、くじびきでなんと私が1番最初に話をすることに。特に話すこともないし困っていたところ、話の糸口を伝田さんにいただいて、その時の悩みを皆さんに聞いていただくことになった。なんだか話している内に溜まっていた辛い思いが溢れてきて、言葉がつまってしまった。その時の皆さんの言葉の温かったこと。「そんなに頑張らなくていいよ」「小学生でオムツしている子はいないんだし」等々。自分の辛い気持ちを打ち明けたことで、心がほっと軽くなり、すーっと楽になった。 白百合会に来ていらっしゃる方たちの中にも私と同じように色々と子育てに悩み、またその中で様々な喜びを見つけていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。皆さんとこれからも、そんな悩みや喜びを分かち合って行けたらと思います。 どうぞよろしくお願いします。 |