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高級新品
中尾照代
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娘が小学生の時の教師に、何にでも「高級新品」と札をつけて喜んでいるおもしろい先生がいました。とても温かい感じのする先生でした。あの先生はきっと生徒の一人一人をも「高級新品」として大切に扱って下さっていたのではないかと思います。
実は、私たちの人生も文字通り「高級新品」のように価値あるものなのではないかと思います。もし、私たちがその事を本気で心に留めるなら、もっと自分の生き方を大切にすることができるのではないでしょうか。
高価な本ものは何年たっても新品の輝きを失わないと言われますが、そのためにはやはり、それを注意深く、丁寧に扱い、絶えず磨いておく必要があります。それは私たちの人生にも言えることではないかと思います。
日本語には美しい言葉が多いのですが、中には「よくない言葉」もあります。その中の一つが自分の家族の事を愚妻とか愚息等ということです。これは、他人の前で身内を尊ぶ言葉を口にするのは「はしたない」とする日本の社会通念に基づいていて、一般に使われる言葉ですが、私は「よくない言葉」だと思います。まだ若い母親が「うちには愚息が三びきもいて…」と笑いながら言うのを聞いて私は心が曇りました。本気でそう思っているわけではないにしても、神から授かった大切な自分の子供をそんなふうに卑下した言葉で言ってはならないと思います。自惚れからではなく、創造主への畏敬のゆえに、身内の者を尊ぶ言葉を口にするのは、美しい事であり、人を生かすものだと私は思います。
生涯の伴侶にも、子供たちにも「高級新品」を扱うような心と態度で関わったら、いつもそれを口にしていたら、自分も喜びに満たされ、家庭をもより幸福な場所にできるのではないでしょうか。また周りの人々に対してもそれができたら…。
実際には弱いわたしたちにそれは難しいのですが、創造主を信じて、その愛と恵みの中で少しづつ可能になると思います。
「ブランド・ニュー」のこの2004年、惰性に流される古びた生き方ではなく、日々新品の輝きを増すような歩みを求めて励んでいけたらと願っています。
「あなたを形造った方、主はこう言われる。
わたしの目には、あなたは高価で尊い。」
(イザヤ43:1−4 より)