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白百合会の皆様、ご無沙汰しています
D. 嘉子
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昨年の3月に帰国したD.嘉子です。早いもので日本での生活も季節が順に巡り一年が過ぎました。桜の開花も待ち遠しいこの頃です。
インターネットで「恵みのメッセージ」を毎回楽しみに読ませて戴いています。白百合会での温かなお交わりの様子がいつも伝わってきて、今でも飛んで行って、一緒に参加したい気持ちがします。
「日本に帰りたくない!!」と激しい思いをぶつける娘を引き連れて、昨年の3月帰国しました。長女は、幼稚園の年長で渡米し、日本の学校の経験が一度もありませんでした(体験入学をしたこともありません)。帰国当時マーチング・バンドに魅せられてハイスクールをエンジョイしていた彼女としては、嫌がるのも当然だったと思います。
「はて、、どうなることやら、、、。」と、親子共々かなり不安な思いの中、日本の中学校三年生がスタートしました。
予想通り(?)本当にいろいろ小さなつまずき、大きなつまずきがありました。初めて学校に行く前日には「こんな制服、ださくて着たくない!!」と言い、通学し始めたら、朝の満員電車に「人の体が触れ合うのはいやだ!!」とぶつぶついっていました。
5月の体育祭では応援団などをやって「結構楽しかった。みんなと仲良くなれた気がする。」という娘の言葉にとても喜びました。
ほっとしたのも束の間、学校に慣れるに従い、アメリカと日本における学校生活の違いに不満を漏らすようになりました。6月頃になると「アメリカと違って、授業がつまらなすぎて授業中頭が痛くなる!!」と言い出し、また9月の修学旅行では「絶対にみんなの前で裸になるのはいやだ!!」と叫んでいました。
その後、クラスの男の子に自分の意見をはっきり言った事に端を発したトラブルで、いろいろな葛藤にまきこまれたり、音楽の先生と衝突したり、、、。そして、高校受験のストレス、、、。見守っている私も本当にはらはらすることの多い一年でした。でも神様は必要な時に娘と私を支え守ってくれました。
まず神様は娘に信頼できる友人を与えてくれました。クラスの男の子とのトラブルの時も、別の帰国生の子が自分の立場が悪くなるにもかかわらずかばってくれたり、クラスの他の女の子達も陰で支えてくれました。
最近、卒業アルバムを娘と一緒に見ていた時「大変なときもあったけど、とにかくがんばって学校に行けたね。えらかったね。」と言うと「友達がいたからね。一人だったらできなかったかもしれない」と娘が答えたのを聞いて、良い友達を与えて下さった神様に感謝しました。
また神様は娘のことで心が一杯になっている私に祈りの友を与えてくれました。ちょうど娘が、男の子とのトラブルに巻き込まれ、私自身の気持ちがとても弱くなっていた時、白百合会O G会のスタッフの集まりがありました。その場で自分の思いを打ち明け、一緒に祈って頂きました。心が軽くなりました。
日本で導かれた教会の祈り会でも祈りで支えて頂きました。そこの教会員の中には日本で民生委員をやっている方がいて、日本の教育の現状を踏まえた具体的アドバイスをしてくれました。
また娘が与えられた学校が、公立の帰国子女受入れ校だったこともとてもよかったです。先生方は帰国子女だけでなく家族の気持ちも理解して頂いており、親も子もいつでも相談に行くことが出来ました。私も何度か相談に行きましたが、帰国生の心の変化を余す事無く見つめてくれました。また帰国生と一般生の違いを肯定的に捉えて頂き、いつもしっかりと娘を受け止めてくれました。
学校では、毎週水曜日の放課後に地域の帰国生と外国人学生を対象にした「帰国学級」が開かれており、区の各学校からボランティアの先生が集まって勉強の補習をしてくれました。
その中で娘の国語を担当してくれていた先生が帰国学級閉級式の時、私に話してくれました。「去年の4月の帰国学級開級式の時、なんて伸びやかな娘さんだと思ったんだけど、だんだん、「アメリカに帰りたい」のオーラを体全体で出すようになって、、、。とにかくなんとかしてあげたい、、、と思ったわ。そのうちいろいろなことを私に話してくれるようになって、、、。受験前も一人だけの授業になってもがんばって通ってくれて嬉しかったですよ。」
先生のあたたかく見守ってくれた気持ちは娘にも通じたらしく、先生から出される作文の宿題だけは、どんな忙しい時でもやり遂げていました。最後は一人だけの授業も多かったようですが、先生との1対1の雑談を楽しみに通っていました。勉強の補習だけでなく、心のケアをたっぷりして頂いた様に思います。
先々週には娘の卒業式がありました。一月頃には「日本の中学の卒業式でなんか泣けっこない!」と言ってました。でも卒業三週間前になると「卒業式泣いちゃうかも、、、。一年生の最初から入って、皆と一緒に部活やりたかったな。」と言うようになりました。そして、卒業式には皆と一緒に泣いていました。いろいろなことを乗り越え、大きくみえた娘に心からの拍手を送りました。
この一年を振りかえり、娘を無事、卒業へと導いて下さったあわれみ深い神様に感謝の気持ちがいっぱいになりました。神様は適切なときに私達に必要な人を送ってくれたり、聖書の言葉を通して励まし支えて下さいました。
時にはなんで「このむずかしい時期になぜ神様は帰国を許されたのだろう!」とつぶやくこともありました。でも、今思うと神様はいつも最善の道を用意して下さり、守って下さったことに気づかされます。
「神を愛する人々、すなわち、神のご計画に従って召された人々のためには、
神がすべてのことを働かせて益としてくださることを、私たちは知っています。」 (ローマ8:28)
近いうちに帰国を控えていらしゃる方がいるかもしれませんね。日本でお待ちしています。そして、最善の道が備えられますよう、祈ってます。また白百合会の皆様に主の豊かな祝福がありますようお祈りしています。
あなたがたの思い煩いを、いっさい神にゆだねなさい。神があなたがたのことを心配してくださるからです。 (第一ペテロ5:7)